中国地方から
2020年某日、ホシザキ野生動物研究所で標本調査をしていると、「newだ!」と叫ぶ声。それが本種を記載されたsさんとの初対面でした。
その後、中国山地へコルリクワガタを採集へ行った際に沢で得たかっこいいハネカクシをSNSへアップするとsさんから「それ、newと騒いでいたやつです!」とのこと。
俄然やる気が湧いた私は、採集地点へ赴き、無事に採集することに成功した。採集方法をマスターした私は追加産地を狙って、県東部各所の沢を調べまくった(当時、サンショウウオとヒメドロにもハマっていたのでちょうど良かった)。
その結果、いくつかの地点で追加を得ることができ、sさんの元へお送りした。
そして、無事にチュウゴクカタホソヨツメハネカクシ Philydrodes grandiculusとして記載された。
私自身、チビゴミムシから虫屋を始めたこともあり、沢の調査はかなり得意だったことが功を成した。また、ホシザキグリーン野生動物研究所での出会いがなければ、この展開はなかったであろう。
新種発見には人と人の縁が重要であると改めて実感した出来事だった。ちなみにこの出来事がきっかけで他の分類群についても、驚くべき発見があった。それはまたのお楽しみとのことで...
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