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鳥取県の昆虫類に関する文献(ハムシ科)

執筆者の写真: バエバエ

更新日:2023年3月8日

◯はじめに

鳥取県はまだ鳥取県産昆虫目録が作成されていません。県内の同好者すら県内の昆虫の記録を調べるのに苦労する状況のため、県外の同好者にとっては尚更です。そこで筆者が認識している鳥取県の昆虫記録を分類群ごとに紹介します。全て書くときりがないので鳥取県初記録の報告を中心に紹介します。抜けがあればこっそり教えてください...。



高橋寿郎(1993)伯耆大山のハムシに関する文献目録.すかしば, (39/40): 1-8.

伯耆大山から108種(1999年11月時点)。

↑追加文献(1)(2)が出ていますが未見。



秋山美文・日暮卓志(1995)山陰東部のハムシの記録.すかしば, (39/40): 1-8.

山陰初記録のアカソハムシ(鈴木ら, 2016)とか載ってます。この山域でコアカソグンバイ狙っているとたまに落ちる印象です。



林ら(2012)鳥取県大山における昆虫類の生息状況.ホシザキグリーン財団研究報告特別号.7.◯.

川床で(ブナ原生林)でユリクビナガハムシが採れているのが気になります。何食べているんでしょうか?島根県では湿原周辺のオニユリから得られている記録があります(永幡, 1996:すかしば)。



宮武頼夫 編(1996)青木浩昆虫コレクション目録.

戦前-1980年代の鳥取県の昆虫が網羅的に入っている素晴らしい昆虫コレクションです。鳥取県産ハマゴウハムシが驚きですが、コレクション内に南西諸島ラベルは見られないため誤ラベルでは無さそうです。



初宿 編(2012)大阪市立自然史博物館所蔵甲虫目録(2).

全国のハムシの記録を俯瞰するのに良いです。あっと驚く記録も多数あります。このシリーズは大変有用なのに何故か引用されているところをあまり見ません。前述の青木浩コレクション(宮武 編, 1996)の内容もこちらに収録されています。



奥谷禎一(1974)中国山脈東端の昆虫相.東中国山地自然環境調査報告.

厳密には兵庫県側の目録ですが中国山地東部の昆虫相を見る上では欠かせません。


中村・政倉(2018)庄原市立比和自然科学館へ収蔵された鍵掛峠の昆虫類.

日南町鍵掛峠のアセスメントで採集された昆虫目録です。伯耆大山の鍵掛峠ではないことに注意。


光枝 洋(2023)三徳山(鳥取県三朝町)の昆虫類. ホシザキグリーン財団報告, 26:149-197.

三徳山は県下では稀な低地からブナ帯までの原生的な植生が残る地域。ツツハムシ亜科のCryptocephalus sp. が気になる。

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